愛媛県松山市に拠点を置く四国初の自転車プロロードレースチーム「ヴェロリアン松山」が、勝利を目指すとともに地元選手の発掘・育成を行う地域密着型のプロサイクルロードレースチームとしてレース活動を通じてロードレースの魅力を発信し、認知度の向上とファンの獲得を目指し、サイクルスポーツをよりメジャーなスポーツに押し上げる活動に挑みます。
チームは、松山市を拠点として、2024シーズンのレースに参戦し、四国を代表するUCIコンチネンタルチームになることを目指すとともに、地元松山でのレースの開催を重点目標として掲げ、活動していきます。
また、レース活動以外でも世界へ羽ばたく選手の育成を通じ、サイクルスポーツを目指す地元の子どもたちの夢の後押しをしていきます。
さらに、自転車を通じた地域貢献活動を積極的に行い、環境・健康・交通安全・障がい者支援などをはじめSDGs達成に向けた取り組みを積極的に行うとともに、サイクルスポーツをトリガーとした安全・安心で住みやすい街づくりに貢献していきます。
ODIN製品インプレッション:ヴェロリアン松山
対談:鈴木選手との対談 2024.7.22
本日はヴェロリアン松山の初代キャプテンの鈴木譲選手と対談をいたします。鈴木キャプテンよろしくお願いします。
よろしくお願いします。
え~、鈴木さんは多くのチームを歩まれていますよね。
- 2007年チームミヤタに加入。
- 2008年から愛三工業レーシングチームに移籍。
- 2009年シマノレーシングに移籍。
- 2014年に宇都宮ブリッツェンに移籍。
- 2021年に愛三工業に移籍。
- 2024年からヴェロリアン松山に移籍し、初代キャプテンとして活躍中。
そうですね。幸運にも素晴らしいご縁に恵まれて、素晴らしいチームと素晴らしい仲間たちそして何よりファンの方々とここまで歩んでこれました
来歴を拝見しましたが、それぞれのチームで大きく活躍をされ、今もなお一線で闘い続ける職人の様な男と、個人的に感じてます。これだけ多くのチームを渡り歩くとホイールも様々なメーカー様を体験されていると思います。ホイールに対して一家言をお持ちなのではないでしょうか?
そうですね。私は元々自転車を分解して組み立てたりとメカが好きな面もあり、色々と感じることもあるかもしれませんね。
鈴木さんのODINホイールの総評。楽しみであり、怖くもあります笑 今日はお手柔らかにお願いします。
お願いします。
それでは鈴木さんはODINホイールは練習と決戦ではそれぞれ違うホイールを履かれていますよね。それぞれご感想をお聞かせ願えますか?
練習ではV-SPRINT40ですね。
それでは練習輪のお話から聞かせていただけますか?
そうですね・・まず癖がないですよね。
癖?ですか?
はい。一つ完成していると思います。まず低速からの加速感や巡航の感じが気持ちが良いですね。加速に関してはこの後お話するSS-50に比べるとどうしても落ちるとは思いますが、全体的に非常によくできているホイールだと思います。これで¥129,000(税込)ですよね?(※価格は2024年7月現在です。)良いホイールだと思います。
まさか練習で使用されているV-SPRINT40にそこまで高く評価をされるとは思いませんでした。
実は、こんなことがありました。練習をしている時に溝にはまってしまい激しくリムを打ち付けるパンクをしてしまいました。今までの経験から・・・あっ。これはリムが割れたな。と思ったのですが、全然割れてなくて振れも殆ど出ていませんでした。リムの耐久性も良いですね。
確かにリムはかなり丈夫だと思います。
自分がケイデンスは80前後で低い方ではあるのですが、V-SPRINT40はタメがあって伸びると言うか、自分のフィーリングには合ってますね。
V-SPRINT40は前後でおよそ1460gです。鈴木さんは重量等はどうお考えですか?
ある時、私は選手個人の選択でホイール使用が許されているチームにいました。その時に前後で1280g位のホイールを使用しておりましたが、下りが怖い。狙ったラインが取れない。そして、巡航も中々速度が乗せづらい。登り一辺倒なら軽さは武器になると思いますが、平地も下りも、アタックの加速等があるのが自転車だと思うので、私は軽さだけが良いとは思いませんね。
鈴木選手のホイールの好みとは?お伺いさせて下さい。
スペック的には好みはリムハイトが40~50㎜ならば重量は1350~1500g。そして癖の無さや剛性。耐久性等そう言った事を重視します。プロとして機材にリスペクトを示し、愛着を持って接してます。いくら支給されているとしても、壊れやすかったら愛着も湧きづらい。先ほどから癖の無いと申してますが、耐久性が無くて変形がしやすかったらそれは癖だと思います。ですので、耐久性も含めて評価をしています。
練習輪のお話の時点で色々とお答えをいただいた様な気がします・・・。それでは鈴木選手。SS-50プロトタイプ リム幅内19㎜-外25㎜についてお伺いさせてください。現在、決戦ホイールとして使用されていますね。
先ほどのV-SPRINT40の要素は兼ね備えていて、なお加速が良い。そしてヒルクライムも良いですね。反応がソリッド。昔は15㎜幅のリムで23Cのタイヤが当たり前だったので、その時のフィーリングを思い出します。
ありがとうございます。昔はタイヤの幅も細かったですよね。
プロトタイプにはパナレーサーのアジリストの25Cを履かせています。乗っても軽いし、良いホイールだと思います。
SS-50は実は阿部選手が開発に関わっているのですよ。
選手の声がそうやって反映されるのは凄く嬉しいですね。愛着も湧きます。
現在販売しているSS-50はリム幅が内22㎜-外28㎜です。このホイールは御使用はされましたか?
全日本のTTでフロントを現行のSS-50で使用しましたが、やはり良いですね。今の28Cのチューブレスのグリップ感を覚えるともう楽ですよ笑 そして28Cのタイヤが綺麗に出るこのホイールは良いですね。
幅を太くするとどうしても重量は重くなりますよね。
先程もお話しましたが、重量だけではなく剛性や耐久性など全てのバランスで私は見ますのでトータルで正統進化だと思いますよ。
鈴木選手にはODIN40PROを御使用いただきたいと考えております。ヴェロリアンの二大巨頭の鈴木譲と阿部嵩之には特別なカラーの40PROでシグネイチャーモデルなんて面白いと思いませんか?
本当ですか?それは嬉しいですね。是非お願いしたいお話です。
ありがとうございます。最後にですが、実は阿部選手にもお聞きしたのですが、鈴木選手はODINに対してどんな印象がありますか?
ヴェロリアン松山も新興です。新興同士でODINとヴェロリアン松山で供に成長していきたい。一緒に意見を出し合いながら長く歩みたいですね。そう思わせてくれるホイールメーカーです。
大変嬉しいお言葉ありがとうございます。鈴木さん。ファンの皆様にも是非お言葉をお願いします。
前半戦が終了して、チームは若手も良い走りをしています。後半戦はチームの存在を示して頑張ります。ファンの皆様いつもありがとうございます。これからも応援をよろしくお願いします。
鈴木さん。本日はシーズン中のお忙しい中ありがとうございます。応援しております。
こちらこそ。ありがとうございました。
鈴木選手プロフィール
対談:ヴェロリアン松山 阿部選手とODINホイールSS50の開発秘話
本日はヴェロリアン松山の阿部選手にODINホイール SS-50の開発秘話をお話いただきます。阿部選手よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
え~なぜ、開発秘話が阿部選手なのかと言うと、SS-50は阿部選手のリクエストから作られたホイールなんですよね
あれ?そうでしたっけ?
笑 いやいや。清水監督にも要望がメールで残ってますから笑
はい笑 最初に使わせていただいたのは2022年のODIN45でしたね
ハイ。2023年の8月にテストいただいたのは2022年のODIN45です。阿部選手からは重い。重量は1400g位にできないか。波形状はどうか今履いている練習用ホイールより使用感は悪いかもしれない。と、忌憚ない意見をいただきました笑
え~サプライヤーさんを目の前にして言いづらいのですが・・2022年のODIN45はまず重い!ひと昔前のホイールか!と、言う印象でした。すみません・・・
お気になさらず。どうぞ具体的にお話下さい。
良いんですか?厳しくなりますよ!え~・・・踏み出しが重かった。多分リムなのかな?持っても重いし、とにかく重さを感じる。ただ、コーナリング等は剛性を感じるので、重くて剛性が高いという印象。ただ、これではレースでは戦えないとは正直に思いました。
なるほど・・・。それを受け弊社はSS-50のプロトタイプを作成しました。おおよそ1か月くらいでしたかね?
あまりに早いので驚きました笑
最初は阿部さん厳しいな~と思いましたよ笑ですが、いただいた声を本国に届けてより良いプロダクトを作るのがODINの使命ですから
ありがとうございます。
できたSS-50のプロトタイプはリム幅が内19㎜-外25㎜なんです。このホイールはヴェロリアン松山は2024年6月現在、まだ使用されていますが、どのような印象でしょうか?
いや、もう軽かったですよね。持っても履いても圧倒的に。踏み出しから軽い。剛性も高い。とにかく軽い。・・・すみません語彙力がいまいちなんですが笑とにかく全然良くなりましたよ!・・・ただ、リムが軽いからか綺麗にペダリング入力をしないと巡航の時は慣性が働かせづらいのではないかとは感じますね。自分は大体102~106ケイデンスが平均の高めのタイプです。
SS-50は軽量ではありますが、昨今よくある軽量特化と言うわけではないのですが、それでも軽いから慣性の働かせづらさというのはあるのですか?そうなると1100~とか1200gとかそういう軽いホイールはどうなるのでしょう?
勿論全てのメーカーに乗らないとわからないのは前置きしてですが、選手の目線から考えて、軽すぎると剛性が落ちて慣性が働かせづらくなり、平地が進まない等、トレードオフはあると 考えていますね。
ありがとうございます。ODINではリム重量を落とし過ぎると剛性を失い、進みづらくなると考えております。事実ヴェロリアンからいただいたインプレではホイール重量が軽いから巡航時に慣性が働きづらく、足を止めるのは良くないと、言う感想を持つ選手がいました
私が前に使っていたメーカーも1400g台ですね。
軽すぎも重すぎも良くない。やはり何事もバランスが大切ですね。
そうですね。そうなると最初の2022年のODIN45から2023年のSS50のプロトタイプは良くなりましたよね。
軽さだけを求めたらODINも1200g台はすぐに出来るのですが、剛性が必要だと考えているメーカーですので、阿部選手のお考えをすぐに本国も理解をして、いただいたご意見を取り入れました。
ありがとうございます。
最近は太いタイヤがトレンドですからさらに改善させて、現在販売しているSS-50はリム幅は内22㎜-外28㎜です。ヴェロリアンには随時プロトタイプと入替えで使用していただきたいと考えてます。
ありがとうございます。
それでは現在のSS-50 内22㎜-外28㎜は阿部選手に御使用いただいておりますが、ご感想はいかがでしょうか?
プロトタイプより全体的に良いと言う印象です。
なるほど・・そういったお声を聞けて大変ありがたいです。実はODIN40PROと言うホイールも製作しまして、これもヴェロリアンに使用いただこうと考えています。リムハイト40㎜で、波形状ではなく、リム幅内22㎜-外28㎜で、1330g位かな?オールラウンドに使えると思います。
それ、私が使いたいですね!
阿部選手の様に大柄で筋肉質な選手はSS-50が合うと思いますが?
実は時速80~90㎞/hを越える下りなどでは、SS-50では伸びを感じづらい所があり、それがフレームなのかなんなのか分からないのですが一度波形状ではなくて通常のリム形状でも試してみたいのです。
時速80~90・・・とてもじゃないですが一般ではわからない世界です笑 しかし、そこでの差がプロでは大きな差となるのでしょう。かしこまりました。ODIN40PROを御用意できるように頑張ります
ありがとうございます。鈴木選手も首を長くして40PRO待ちです!
ハイ。これからも是非ヴェロリアン松山とODINはともに歩みたいと思います。阿部選手はODINと言うブランドにどのような印象をお持ちでしょうか?
最初は耳馴染みのないからどこのホイールだよ?と思いました笑 テストホイール(2022ODIN45)は印象は良くなかったです。でも、すぐに対応していただいて求めていたものを出してくれた。そういったスピード感、フレキシブルさに感謝してます。選手たちの声が通るメーカーと言うのは中々ない。選手としてはODINの姿勢に好印象を持ってます。これからもODINとは一緒に歩んでいきたい
阿部選手の素直なお言葉感謝痛み入ります。阿部選手。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございました。これからも頑張って下さい。応援しております。最後にファンの方へもメッセージを
日頃ヴェロリアンの応援ありがとうございます。まだ新しいチームですので、ODINホイールとともに成長して、良い成績を残して、良いホイールだとしらしめていけるように頑張っていきたいです。ODINとヴェロリアンの応援よろしくお願いします。